Netflixにて鑑賞。
「湯を沸かすほどの熱い愛」は、宮沢りえ演ずる双葉という女性が主人公のヒューマンドラマ。
双葉は、末期癌宣告を受け連れ子の安澄(杉咲花)は、学校で壮絶な虐めに遭っている。
この虐めの克服が根性論で、更に苛め自体のオチは有耶無耶なまま、「双葉の死」へ物語は収束していく。
末期癌の双葉が、娘二人(安澄と双葉の夫一浩の浮気相手の子供で実の子かどうか疑わしいが一緒に暮らしている鮎子)とドライブに行くのを夫一浩が止めなかったり
(実際双葉は倒れてしまう)そのドライブの途中で知り合ったヒッチハイクの青年の存在とエピソードが不必要に感じられたり。
このドライブは、結局安澄の実の母親(一浩の一番最初の妻)に会いに行くのが目的だったようだけれどいきなり双葉は、その耳の聞こえない安澄の母親を殴る。
(ビックリ)耳の聞こえない実の母親と安澄は、案外葛藤もなく親しくなっていく。
その後は、双葉の闘病なのだけれど、一浩(オダギリ・ジョー)が見舞いに来ない・・・謎。
そして最大の謎は、深夜家族とヒッチハイクの青年と探偵で病院の庭みたいなところで人間ピラミッドをする。
どうして人間ピラミッドなのか・・・と言うともしかして双葉が「エジプトに行きたい」と言っていたからなのか。
家族ぐるみで付き合っている探偵やヒッチハイク青年と双葉家族の関係もよく分からない。
気がついたら耳の聞こえない安澄の実の母親は、普通に家族として溶け込んでいる・・・謎。
双葉は亡くなり、遺体を営んでいる銭湯で処理する・・・?
何か合法スレスレの匂いがする。
火葬して沸かした湯に皆で浸かる。
これは、泣ける話なのか・・・。
泣く映画だと思わなかった「彼女がその名を知らない鳥たち」の方が泣けたけれど・・・。