この間観た「さびしんぼう」の監督大林宜彦監督作品。
「さびしんぼう」の方もノスタルジックな話なのに下ネタギャグが多いなぁ、と思ったらこの「異人たちとの夏」も中々激しい感じの風間杜夫と名取裕子のベットシーンがあった。
中年脚本家原田が、若くして亡くなった両親と出会ったり同じマンションの既に自殺している女と恋仲になったりする不思議な話。
若くして亡くなった両親も既に自殺してしまっている恋仲になった女性も「幽霊」でその人達との交流を描いているから「異人たちとの夏」という訳みたい。
亡くなってしまった両親との出会いと別れの件は、泣けるらしいが親との関係が希薄な自分としては、ピンとこず。
名取裕子演ずる既に自殺してしまった女のエピソードに至ってはホラーなんだろうし。
個人的には、二時間弱で短くまとまっていて楽しめた。
しかし泣く程親に思い入れがない。
思い入れがある人だったら号泣するんだろうな、とは思うけれど。
割と邦画によくあるパターンの「不思議ちゃんとアーティスト」の恋愛もの。
中盤グダグダしていて退屈したし、この作品の「ヒバナちゃん」という不思議な女の子も幽霊だった、というオチだった。
結論から言うと「山崎まさよし」のP℣のような作品。
とにかく最後名曲「One more time,One more chance」をやりたかったんだろうな、という。