のレオナルド・ディカプリオ主演版を鑑賞。
原作小説を随分昔読んだ記憶がある。
女はともかくとして「男の恋心」ってどんなものなんだか自分にはサッパリ分からない。
貧困層出身のギャツビーは、上流階級の女デイジーと知り合い「やっぱいいとこの娘は違う」と関心しデイジーの虜になってしまう。
しかし知り合った当初彼は事実上無一文で戦時中で戦地に赴くが彼女のもとに帰ってこず、その後何やら怪しい商売で成功して大富豪になる。
その間デイジーはとっとと他の男と結婚してしまう。
どうしてもデイジーを忘れられない執念の男ギャツビーは彼女の邸宅の海を挟んだ向かいに豪邸を建て夜ごとパーティーを開き彼女との再会を願う。
とこんな感じの冒頭。
これをギャツビーの生涯で唯一信頼できる友人だったニックの回想形式で描いていく。
このデイジーという女が観ているこっちには、どこがそんなにいいのかよく分からないのだが、とにかくギャツビーはとことん彼女に惚れている。
彼女の夫トムも愛人を作ったり勝手にやっているのだが「妻の浮気」に気がついて大騒ぎ。
ついにデイジーは夫と離婚してギャツビーと一緒になろうというその時デイジーの運転した車がデイジーの夫トムの愛人を跳ねてしまう。
ギャツビーは、跳ねられた愛人の旦那に撃たれて死に、彼に罪を全てなすりつけてデイジーと夫トムは、何事もなかったように海外へ行き、ギャツビーの葬式にも現れない。
物語全体を通してギャツビーの孤独や貧困出身である事へのコンプレックスなどが浮かび上がってくる半面周囲の人間の浅ましいエゴイズムの描写に暗澹たる気持ちになる。
なんとなく男の人は「恋心より肉欲」と思っていたけれど男の恋心ってこんなにも一途
で金銭的な見栄を伴うものなんだな、と。
自分が書いた文章を読んだ限りでは、サッパリだろうけれど脚本が良いのかな、後半が特に引き込まれる面白さだった。
格好いいし、芝居もうまいし出ている映画も大抵面白いし、ディカプリオはやっぱり最高。