思い出の高架下「アルフィー」

最近就労移行事業所からの帰路富士見台で降りて4駅歩いている。

線路沿いにとぼとぼ歩くと十代の頃高架下を自転車で疾走して西荻窪の古本屋へ通った事を思い出す。

20代30代は「薬漬け」で過ごしたからか、思い返してもこのような類の思い出はなく

自分でも「自分は、生活保護の枠から抜けて生きていくという選択肢はない」と思い込んで暮らしていた。

十代の頃は薬を一切飲んでいなかった時期もあって、その頃は覇気があった。

薬漬けになってしまったら「覇気」というものを失ってしまった。

十代の頃も映画が好きで「武蔵野図書館」という図書館が今はどうだか知らないけれど

当時(30年近く前)LDを観れるブースみたいなのがあって通って映画のLDを観ていた覚えがある。

先程U-NEXTで「アルフィー」という映画を観た。

若い頃のマイケル・ケイン主演のラブコメディー。

リメイクするような作品じゃあないような気がするけれどジュード・ロウ主演でリメイクもされているらしい。

若い頃のマイケル・ケインは整った美形でスーツ姿も様になっている。

この「アルフィー」という主役の男が次から次へと女に手を出す。

手を出すんだけれど、困った事にこのアルフィーさんは自己中なとこがあって上手く関係を継続する事はできない。

モテるけれど上手くいかない。

この二時間弱の映画の中でアルフィーは二度も女を妊娠させる。

ものの見事にどちらも幸せにできない、不甲斐ないアルフィー

因果応報のように後半、不幸が見舞うアルフィー

夫が居る女とネンゴロになって女が妊娠し「アルフィーの自宅」で中絶手術をする・・・ヒィー。

胎児の死体を見て涙するアルフィー・・・避妊すればいいのに!

最後孤独になるアルフィー・・・自業自得!

というような作品。

「モテと愛は違う」という事が言いたいのかな・・・この映画は・・・。

主役のマイケル・ケインが観客に向かって話しかけてくる演出・・・この手法はたまにウディ・アレンもやっている。

三十代前後と思われるマイケル・ケインの麗しい姿を堪能できる映画。

昔っからマイケル・ケインは好きなので若い頃を観れて満足、しかし映画としてはそれ程でもないかな・・・。

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