昨夜U-NEXTで「エレファントマン」を鑑賞して深い感銘を受けた。
単にそろそろ配信終了だから観たのだけれどもっと暗澹たる気分になるかと思ったら
感動してウルウルしてしまうような映画だった。
重度の奇形ジョン・メリックの生涯と死を描いた作品。
モノクロの映像が美しい。
見世物小屋で虐待されていたメリックを外科医トリーヴス(若い頃のアンソニー・ホプキンス!)は、研究対象として病院の屋根裏部屋に保護する。
最初は知的障害があるように見えたメリックだが恐怖心から会話できなかっただけで少しずつ中身は知的で芸術への理解も深い温厚な青年である事が発覚する。
保護された後も彼を見世物にしようと近づいてくる悪漢などがおり、虐待していた見世物小屋の主人に再びメリックは商売道具として利用されてしまう。
しかし見世物小屋の小人の善意でそこから抜け出しトリーヴスの元に戻るメリック。
障害の為横たわって寝ると死んでしまう彼は、「普通の人」のように自ら横たわって眠りにつくことによって死んでしまう。
・・・という悲しい切ないお話。
トリーヴスとメリックの間に敬意に基づいた友情が芽生えるところとか。
ラストも彼の希望が叶った訳で決して不幸とも言えない。
この辺の監督デヴィッド・リンチの手腕は本当に見事。
メリックを研究材料とする事に関してトリーヴス医師が葛藤するところとか描き方が一面的ではなく深みがある。
「生涯 ベスト」とかそういうレベルの傑作だと思う。
・・・と大興奮してみたが、自分の個人的な週末は図書館に本を借りに行っただけ。
後は、愛猫ちょこちゃんと遊んだ。