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にて三十年ぶりに「桑港 サンフランシスコ」鑑賞。

「桑港 サンフランシスコ」は、1936年制作のアメリカ映画。

クラーク・ゲーブル演じる「酒場の主人」がバーリーという男(上流階級という説明だけでどのような職業に従事している男なのかの説明はなし)

と新人歌手のメアリー(ジャネット・マクドナルド)を取り合うが突然「大地震」に見舞われて・・・というようなお話。

恋愛+ミュージカル映画のようだけれど、大地震があったあたりから雰囲気がガラッと変わる。

それまでは「粋な男と女の恋愛話」みたいな感じだったのに突然不穏な雰囲気になる。

地震の描写が百年近く前の映画なのにリアル、CGもない時代なんだろうに。

クラーク・ゲーブル演ずる「神をも恐れぬ自信満々な男」ブラッキーも大地震によって改心し、町の再建の為に尽力する・・・めでたし、めでたし・・・みたいなラスト。

いい大人の恋愛なのに強がって本当の気持ちが言えない彼と彼女だったが「大地震」という困難に見舞われて人間的に成長していく。

久々に観るとガッカリする映画もあるけれど、この作品はすごーく久しぶりに鑑賞してもやはり面白かった。

恋愛+ミュージカルで更に大地震のスペクタル要素もありスペンサー・トレイシー演ずる神父との友情もありで盛沢山の詰め込みっぷりなのにバランスが良くまとまりがある脚本。

ミュージカルシーン(歌劇っていうのだろうか)は冗長に感じたがジャネット・マクドナルドの美声は素晴らしかった。