昨晩は母と弟と会った。
風邪を引いたようで頭が痛い。
「モンパルナスの灯」を観てとても感動した。
モディリアーニが画学生ジャンヌと結婚を決めた時の台詞。
「幸せにしたい、不幸にしたとしても心ならずもだ」
結果的には、モディリアーニはいつまでたっても画家として売れず酒に溺れ36歳で亡くなってしまう。
リノ・ヴァンチュラ演ずる画商は、モディリアーニの絵を高く評価していて死後買い取れば金になる、と踏んでいる。
つまり「モディリアーニが死ぬ」のを待っている、この画商が生前買ってくれればプライドをズタズタにしながら苦しい生活に甘んじなくても済んだのかもしれない。
モディリアーニの死後この画商がモディリアーニの自宅へ赴き絵を買う。
モディリアーニの死をまだ知らないジャンヌは
「主人がどれだけ喜ぶか・・・お金より勇気を与えてやる事が大事なんです、才能はあるんです」
とかなんとか言う・・・なんて良い奥さんなんだろう・・・と感動するけれど実際はモディリアーニは既に死んでいて・・・という終わり方。
背が高くって顔が小さくって目が大きく昔の少女漫画の登場人物のように素敵なジェラール・フィリップはこの薄幸の画家役にピッタリ。
続いてAmazonプライムで「さよなら、僕のマンハッタン」鑑賞。
作家志望のトーマスは父親と愛人の逢瀬を目撃してしまうが父親と愛人ジョアンナの間を裂こうと追いかけまわしている間に美しいジョアンナに惹かれたトーマスは彼女と関係を持ってしまう。
私生活の悩みを風変りな隣人ジェラルド(ジェフ・ブリッジス)に相談し親しくなる二人だが・・・。
と自分の下手な文章ではよく分からないだろうけれど、ちょっと複雑な人間模様の青年の成長譚。
愛人ジョアンナをケイト・ベッキンセイルが演じている。
丸く収まるオチで後味は良いけれど、よく考えると不思議な気もするようなお話。
ケイト・ベッキンセイル演ずるジョアンナは父親と息子と関係を持って何がしたかったのか、単なるビッチなのか。
脚本が上手いのかゴチャゴチャした人間関係をテンポよくまとめていて観ている間は楽しい作品。
だけれども「モンパルナスの灯」のようなうっとりしみじみする情感はなし。