小説「墨東綺譚」の元になった遊女お雪と永井荷風の恋愛を軸にした永井荷風の半生を映画化した作品。
10代の頃深夜のテレビかなんかで観た覚えがあり再見。
女を渡り歩くものの自由を好む独身主義者の永井荷風を津川雅彦が演じている。
お雪は最後まで、懇意の客で本気の恋の相手でもあった人物の正体を知らない。
結婚の約束をしたのに現れない、永井荷風・・・なんでどうしてとヤキモキする。
恐らく「年齢差」がありすぎるから幸せにできないとして断念したという事なのだろうか。
やっぱり「孤独が気楽」って事かもしれない。
中高年の津川雅彦のねちっこいいやらしさと色気。
こういう「見るからに好色」な人って今はいるのだろうか。