U-Nextで「Dearダニー 君へのうた」「アバウト・ア・ボーイ」「サムライ」を観た。
「Dearダニー 君へのうた」は、アル・パチーノ主演作品。
たった一通の手紙(と言ってもそれは、生前のジョン・レノン)がきっかけで退廃的な生活をしていた老境ロックスターが心を入れ替えて自分の人生と向き合うヒューマンドラマ。
ロックスターと言ってもダニーが歌っている曲は、オールディーズ風というか。
実際人ってそんなに簡単に変わるものなのかとは思う。
レビューを読んでいたら「高田純次に似ている」と書いてあったけれど、確かに
ちょっと似ているかも。
ダニーは良い人だとは思うけれど、自業自得みたいなところもあり。
疎遠だった息子に会いに行って拒絶されしかし息子は白血病に冒されており・・・。
金にものを言わせて孫娘に色々してやったり。
アネット・ベニングとか「人生はビギナーズ」で実はゲイだった父親役を演じたクリストファー・プラマーとか実力派が脇を固めていてそこは、とってもいい感じ。
自分勝手に生きてきたんだろうな、という感じのダニーをアル・パチーノが憎めない親父として演ずる。
ラストは唐突な印象を受けたけれど父親としてのダニーの愛情が感じられて好印象。
「アバウト・ア・ボーイ」は、ヒュー・グランド主演のイギリス映画。
音楽家の父親の遺した印税で働かずに暮らしているウィルとマーカスという少年の交流を描いた作品。
既に三十代後半と思われるウィルが働かないで暮らせたり、「Dearダニー 君へのうた」のダニーも新曲は数十年も作っていないのにいい生活をしていたり音楽ってヒットするととっても儲かるんだ・・・と思ってしまった。
充実している風だったけれど、やはり働いていないウィルは空虚さを抱えているようだ
(だったら働けって感じか)
独り身で悠々自適、他人とはほどほどにやっていきたいと思っている唯我独尊のウィル
はマーカスとの交流で人との関係の大切さを学ぶ。
「サムライ」
アラン・ドロン主演。
三十代のアラン・ドロンは本当に格好いい。
アラン・ドロン演ずる「殺し屋ジェフ」の孤独と美学を描いた作品だと思う。
犯罪映画(フレンチ・フィルム・ノアールと言うらしい)として見るとおかしなところが沢山ある。
ナイトクラブの支配人の殺害後顔を見られたのに、どうしてジェフを黒人の女性ピアニストはかばったのか、説明がない。
寡黙な殺し屋ジェフが主人公なので、台詞も少ない。
ラストも意味不明、どうして弾の入っていない拳銃なんて持ち歩くのさ。
よく分かんないけれど、とにかくアラン・ドロンは格好いい。
ちょこちゃんは、ここ最近も当然の事ながらとっても可愛い。