近況。

明日は所用があり「府中」に行く。

湿度が高い暑さで苦痛な日々だけれど、なんとか生存している。

U-NEXTで「ドライビングmissデイジー」と「ブエノスアイレス」を鑑賞した。

ドライビングmissデイジー」の方は、1940年代~70年代までのアメリカ南部を舞台に気難しいユダヤ人老女と黒人運転手との交流を描いた作品。

主演のジェシカ・ダンディに関しては、舞台版「欲望という名の電車」のブランチ役を若い頃演じたらしい、だとか或いは「フライド・グリーン・トマト」で見た覚えがある、と言う程度の認識なのだけれど元教師の気難しい老女役はピッタリで更に言えば品があって高齢の割には綺麗だと思う。

学はないけれど賢い黒人運転手役がモーガン・フリーマンで「ショーシャンクの空に」より若いモーガン・フリーマンは初めて見た気がする。

この二人の交流を軸に物語は進み、運転手が黒人である事から黒人差別の問題にも触れられているのだけれど、あくまでそこは深く追求せず。

派手な出来事は起こらないけれど丁寧に二人の交流を描いた感動作。

・・・とこのような作品で個人的には最後まであまり関心は持てず。

前半のテンポがとても良く期待したのだけれど。

しかしこの作品の主役の「老女」はとても幸せな人で息子(ダン・エイクロイド)はいい人だしお金には困っていない様子だし。

ブエノスアイレス

最果ての地アルゼンチンを旅するウィンとファイの男同士のカップル。

湿度が高そうな狭い部屋で男2人がやたら喧嘩ばかりしている、というそういうストーリーで別に面白くはないのだけれど。

しかしそもそも「ウォン・カーウァイ」の映画に「物語の面白さ」を要求する事が間違っていて彼の作品は「映像」が主体なのだと思う。

好きなのに上手くいかないもどかしさ、切なさみたいなそういう「感性」が全編に渡って表現されていてストーリーが面白いといったような類の作品ではないけれど個人的にはこちらの作品は気に入った。

現在40代の自分が10代の頃この「ウォン・カーウァイの映画」ってのはとても流行っていて(香港映画自体当時流行っていた)「恋する惑星」だとか「欲望の翼」を映画館で観た覚えがある。

当時ほど熱狂できないけれどやはり今観ても良い、どこがとは言葉にできないけれど。


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